壁紙貼りも4回目となった。
実際貼り始めるまでにまる2日ほどかかった。
剥がす作業が思いの外重労働なのである。
1回目と2回目の時に剥がし残した裏紙がしつこく残っており素人の貼りなので接着も甘くパテを塗っているとパテの水分を吸って浮いてきてしまうのだ。
まずは水を吸わせたスポンジで全体を湿らせ接着の甘いところをあえて浮き上がらせ、ヘラでこそぎ落としていく。
その後乾いたところでパテを塗って裏紙が残っているところと綺麗に剥がれたところの微妙な段差を埋めていき、乾いたらサンダーで磨いて平らにする。
サンダーでの磨きを丁寧にやっていたら講師の先生に下地の仕上がりがプロ並みで綺麗だと褒められた。
冗談でバイトで雇ってくれますかと聞いたところ住んでいる所を聞かれ、先生の仕事をしているエリアとは反対方向だったので、ちょっと遠いなと言う返事であった。
しかし満更でもない様子だ。
講師と生徒の間での雇用契約は禁止されているようなのでそれ以上は突っ込んで聞くのはやめておいた。
今後もし自分で築古の不動産に投資して一から自分でリフォームするとなるとやはりこの6ヶ月の訓練では経験がたりないと思われる。
かと言って就職となるとクロス貼りならクロス貼りのみに特化してその道へ進むこととなり自分のやりたい築古不動産投資&リフォームという事業のゴールへは少し遠回りしてしまう気がする。
54歳という年齢が足かせとなっていることを改めて認識する。
学校が終わってからは左官、外構工事、タイル、クロス貼りなど色々なアルバイトで経験値を積んでいくのも一つの手段かもしれない。
いわゆるフリーターだが、そのステータスについては自分の中に悲愴感はあまりない。
イギリスで生活していた頃出会った人々にサラリーマンが少なかったことが影響しているのかもしれない。